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P 7211 「在宅・入所相互利用」ということば

笑わせてなんぼの介護福祉士2、 2010.11.07

入所中もしっかり自立支援ケア(いわゆる認知症、歩行、排泄のケア、介助)は行う。

家族へのアプローチも行う。

そして在宅サービスとの一体化(シームレスケア)をおこなっている。週に1回、施設と在宅の一体化カンファレンスを行いつなぎ目の無いケアを継続しているということだ。



この在宅・入所相互利用という新しい「ホームシェアリング、ベッドシェアリング」の考え方は、まだまだ一般的に認知されておらず、全国でも22ベッドしか活用されていないと言う。



この施設でも7ベッドで16名のみの登録だそうだ。



1つのベッドにつき3人が個室を最大3ヶ月交替で使うことになる。



3ヶ月ベッドを使い、3ヶ月家に帰る、その間他の人がそのベッドを使う。



3人が交代して在宅・入所相互利用をおこなっている。



最後にまとめられたこの言葉。



「特養待機者が特養対象者ではない。特養入所、在宅継続の2つの道を作る」



特養は終の住処ではなくなる。



想い焦がれる在宅復帰への希望(施設介護職員なら何度も見たであろう、家に帰りたいと号泣する利用者の涙を)、そしてその道を広げることにより減少する待機者の数。



まさにこれから、日本の施設介護は変わろうとしている。



そんな温かい希望に満ち溢れて、私はこの特養を後にしたのである。


世田谷区立きたざわ苑での研修から。
by jpflege | 2010-11-07 01:25 | 201 代表的介護福祉士
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