2008.09.28
要するに、先進国といわれている国が、それなりの社会保障として高齢者の介護・支援を行う社会システムを作ってきたのですが、自国の看護・介護の専門職だけで担うことができず(看護・介護労働力不足で)、かなりの部分を外国人労働者に依存しているという実態です。
たとえば、
スエーデン。「外国人労働者、大いに歓迎です! 違う価値観が共存することが、国を豊かにします」。
イギリスは先日厚生労働省の幹部がすこやか福祉会の認知症のグループホームに視察にいらっしゃいましたが、「認知症の人のケアについてはイギリスより日本のほうが進んでいます。イギリスの介護労働は他の国の人をあてにしています。たとえば、ケースワーカーでさえ半数以上が外国人です」。
フランス・・・「家庭内の支援は、北西アフリカのモロッコなどの、もと植民地化していた国々の労働者に依存しています」。
ドイツ。「トルコなどの国からの移民問題がずっと続いている。それと介護問題が重なり合っている」
いわゆる先進国は、高齢社会・介護問題でそれなりのシステムを作ってきたが、それを担う人・労働者・専門職がいなくて苦心しているのです。それを専門職としての介護労働者という位置づけではなく、差別的なニュアンスをもった位置づけでシステムに組み込んでいるように見えるのです。
カナダ・オーストラリアだって、発展途上国といわれている国からの介護労働者を膨大な数を受け入れることにエネルギーを裂いています。