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P 3151 EU 社会政策

EU

 社会政策 ―「欧州社会モデル」の変革 ―

田 中   敏
はじめに
 欧州諸国の特徴として思い浮かぶものの一つが、充実した社会保障制度であり、社会保険
制度発祥の地ドイツや、手厚い福祉の代表とされる北欧諸国等の社会保障制度は、広く知られ
ている。ところが、加盟国のレベルを超えたEU レベルでは、社会保障・社会福祉等の社会政
策は、歴史的に見て、あまり重点が置かれてこなかった政策分野である。それは、EU の主目
的が経済統合であったことに加え、社会政策は基本的には各国の政策領域とされていることに
よる。しかし、経済統合に伴う社会への悪影響に取り組む必要から、1990年代以降、EU レベ
ルでの社会政策にも力点が置かれるようになってきた。さらに、経済・社会状況の差が大きい、
中・東欧諸国等が新たに加盟したことにより、その必要性はより高まっている。

 EU の社会政策における一つのキーワードは、「欧州社会モデル」である。アメリカに代表
される、市場を重視した自由主義モデルとは異なる、欧州独自の社会モデルを維持するために、
EU は、どのような課題に取り組み、どのような方向に進もうとしているのであろうか。

 本稿は、EU の社会政策の経緯と現在の取り組み等を概観した後、東方拡大に伴う諸問題を
考察することにより、EU の社会政策の現状と課題を探るものである。

はじめに
Ⅰ EU の社会政策の歩み
 1  1990年代以前
 2  1990年代の経済・社会状況の変化
 3  アムステルダム条約と欧州雇用戦略
 4  リスボン戦略
Ⅱ 近年におけるEU の社会政策の展開
 1  雇用政策
 2  社会的排除との闘い
 3  年金政策
 4  社会政策の近年の動向と評価
Ⅲ 中・東欧諸国の加盟とEU の社会政策
 1  EU 加盟前の中・東欧諸国の社会政策
 2  東方拡大後の社会政策の見通し
おわりに
by jpflege | 2010-01-11 17:37 | 037 EU
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