カテゴリ:813 社会的入院( 6 )

P 5048 書評「社会的入院」

岡崎陽二

 一言で言えば、低密度医療&ケアから脱却し、高密度医療&ケアに転換するということである。著者はこのような改革が、現在の医療費水準、医業収入水準を変えることなく行うことが可能であると主張する。
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by jpflege | 2010-05-27 09:16 | 813 社会的入院

P 5047 「社会的入院」の調査への疑問

リハ医の独白

2008.11.29
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by jpflege | 2010-05-27 09:13 | 813 社会的入院

P 2429 その4

印南一路「社会的入院」を少しずつ読んでいます。

今日は、(その4)です。

カテゴリ813 をクリックすると、「社会的入院」のバックナンバーがでてきます。

その1 は、この本の紹介
その2 は、「社会的入院」は、戦後における日本の社会政策が生み出してきたもの
その3 は、介護保険は社会的入院の是正を制度導入のねらいの1つとしている

ということを結論的に紹介してきました。

今日、(その4)では、
・厚生労働省の定義と
・著者の印南氏の定義
です。

厚生労働省の定義は、期間でとられて「6ヶ月以上の長期入院」を社会的入院としています。
*どこにも厳密な定義はないのですが、印南氏は、厚生労働省の通知などをあげて説明しています。

この定義の特色は、医学的な判断をしていないことです。

先行研究でも「社会的入院」は、さまざまに定義されますが、
印南氏は、
「社会的入院=不適切な入退院」としています。(本書、p.13)

これを4つの内容に分けています。

1 医療の不適切(医療の必要がない)
2 入院期間を定義とはしない
3 介護を主たる理由として とか介護施設の不足 などを社会的入院の理由として限定しない
4 ストックとしての社会的入院継続のほかに、フローとしての社会的新規入院を加える

医療が適切か否かは難しい問題なので、別途(第2章)で考察される。

著者は、既存の問題把握にとらわれないで、現場で実務家にインタビューして、以下の5つの類型を提示している。

1 社会的入院継続
2 社会的新規入院
3 不適切な転院
4 未完退院
5 社会的再入院

この5つの概念の関係、事例などについては、次回(その5)に譲ります。
*実際の社会的入院は、5つの基本要素が組み合わさっている。→「複合的な社会的入院」

その5 社会的入院の類型
その6 高齢者医療・介護との関係
その7 高齢者以外の社会的入院(精神疾患患者、難病患者・・)
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by jpflege | 2009-11-18 20:49 | 813 社会的入院

P 2364 介護保険は「社会的入院」の解消を目指した

「社会的入院」(印南一路)を読む(その3)

介護保険と社会的入院の関係について
印南2009では
コラム3. p.11-12で、

「社会的入院」の解消が介護保険創設のねらいの一つ、と明記された厚生労働省通知をあげている。

次の審議会資料には、
詳しい説明がされている。(印南の指摘を参考にリンクしました)

社会保障審議会 医療保険部会 第7回 2004.05.13 資料2

以下抄録:

医療と介護の関係
いわゆる「社会的入院」に対する対応

2.介護保険制度の創設
 (1) 老人医療・老人福祉に含まれていた高齢者の介護に関する制度を再編成して介護保険制度を創設したことを契機に社会的入院の解消を目指す
 (2) 都道府県介護保険事業支援計画に基づきサービスを拡充
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by jpflege | 2009-11-15 18:27 | 813 社会的入院

P 2262 その2 社会的入院は政策の結果

印南一路『「社会的入院」の研究』を読み始めています。

はじめに
とか
第1章
とかをめくっています。

あまりの的確な分析に
しばし読む手をとめて、というか読む目を閉じて考えさせられます。

その要点を紹介しながら
自分の考えも整理できればよいですね。

著者は、東大法学部1982年卒業、銀行勤務を経ていまは慶応大学教授。
1965年に卒業した私は、卒業年次的に言えば17年先輩に当たるわけですが
その深い学識、厳密な方法論、改革への静かな闘志・・
ただただ学ぶことばかりです。

なかなか本論に入りませんが
お許しください。

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写真は、「奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG」11月8日付記事からお借りしました。

本書には、
「コラム」として15の短い考察が挿入されています。

今日は、「コラム1」pp.6-7 から。

制度の新設や拡充によって、病床数が大幅に増加した時期があって、それが「社会的入院」の大きな契機になっている。

大本圭野1999や小山秀夫1998の先行研究を踏まえている。

1940年代 医療扶助
1960年代 国民皆保険
1970年代 老人医療の無料化


この時期の膨大な施設供給が行われた。
(「公共事業」的雰囲気がありますね)

日本の医療保障制度は
費用の保障制度が公的に発展したのに対して
供給サイドはマーケットに任すという
世界に稀なタイプであることは
広井良典などの研究で明らかにされている。

いわば
広い意味では「ばらまき」的に施してきた福祉的施策の結果
膨大な社会的な無駄
そして何よりも高齢者はじめ障害者などが望まない病院・施設依存の生活を余儀なくしてきた。

半世紀に亘って繰り返されてきた自民党政権の思考方法に淵源があることは明らかであるが
それを長きにわたって支えてきたのは私たち自身だった。

新政権の医療政策の方向はまだわからないが
この本で分析されているような現状の分析をスタート台にして欲しいとこころから思います。
新政権には自民党とは別の意味での大衆迎合主義が根底にあるのが不安です。

池田信夫がブログで論評していますが
「複雑な問題」の解は「複雑でしかない」ので
一刀両断の妙案があるとは思われない。

少しでも社会的公正な道へと踏みだして欲しい。
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by jpflege | 2009-11-09 10:53 | 813 社会的入院

P 2242 印南一路『「社会的入院」の研究』2009

その1

坂之上の昼下がり 第3286号 で紹介した、
印南一路『「社会的入院」の研究』2009は、重要な本です。

認知症の増大と病床数の過剰
一見関係のないような事実を丹念に追っています。

日本の医療問題の原点のようなテーマが「社会的入院」で、
これから迎える高齢者医療、介護問題の本質を考えるにふさわしい。

こちらのブログで、少し考えながら、読んでいきます。

新しいカテゴリ「社会的入院」を起こした所以です。
ある程度読み進んだら、要約的に「坂之上の昼下がり」の方に紹介します。

本書では、先行研究や関連サイトの紹介も丁寧に行われていますので、その主なものをここでもリンクしていきます。

「社会的入院」をキー概念として、日本の医療問題をウェブで読み解く
・・そういうシリーズにできればいいですね。
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*写真は、慈眼寺公園。「見見楽楽~ぶらり九州放浪記~」(2009.11.06)からお借りしました。
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by jpflege | 2009-11-08 04:57 | 813 社会的入院