社会福祉士国家試験・「現代社会と福祉」過去問研究(その2)
*正しいものに○印、誤っているものに×印
○【問題11】アンソニー・ギデンス(Giddens,A.)は、社会民主主義的な福祉国家でもなく、サッチャリズムに象徴される市場原理主義でもない「第三の道」という考え方を提唱して、イギリスのブレア政権の福祉政策のあり方に影響を与えた。
○【問題12】セン(Sen, A.)の提唱したケイパビリティ・アプローチによれば、人間の福祉は、どのような財を持っているかではなくて、何をすることができるかという人間の機能の集合によってきまる。
×【問題13】スウェーデンでは自由民主党政権が誕生(1920年)し、同政権によって同国の自由主義的福祉政策の基本的な枠組みが形成されて福祉国家の基盤となった。
→社会民主党政権
○【問題14】第一次世界大戦末期には、物価騰貴による生活苦を背景に勃発した米騒動が、社会連帯責任を強調した社会事業行政を発展させる一因となった。
×【問題15】世界人権宣言は、第二次世界大戦の惨禍を教訓に、人権が世界における自由・正義・平和の基礎であるという認識に立って、加盟国を法的に拘束するものである。
→法的に拘束はしない。
○【問題16】ニ―ドを充足するサービスについての情報が、利用対象者に十分に提供されないと、ニ―ドが潜在化し、そのサービスの利用が進まないことがある。
○【問題17】社会的排除は多次元的な要因によって引き起こされる「状態」であるとともに、そこにいたる「過程」に注目した概念であり、また、「社会との関係」の側面を重視する。
×【問題18】社会的包摂は、もともと発展途上国の貧困を背景にして生まれた「社会開発」概念である。
→ヨーロッパ
社会的排除の解消を目指す政策理念
×【問題19】社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)とは、移民に対する社会的排除の是正を求めて、アメリカの公民権運動の中で生まれた福祉政策の理念である。
→ヨーロッパ
○【問題20】OECDによれば、2000年代半ばにおける日本の相対的貧困率は、OECD諸国の中では、メキシコ、トルコ、アメリカとともに高い。