ニッセイ基礎研究所 2010.12.09
個別事業の無駄削減も大きな抵抗に会うことがあり、確かに政治力が必要となることも多い。事業仕分けのような公開型の手法は、抵抗を抑え込むのには役に立つだろう。逆に、複数の制度の再編などの改革によって、国民に提供されるサービスを大幅に削減することなく全体のコストを大きく引き下げられる可能性もある。近接した領域の業務の共通化や情報の共有などによって、全体のコストが引き下げることが可能になるからだ。大きな構想を描き、その実施の是非を問うことにこそ、政治の指導力が求められるのではないか。