レファレンス 2010-5 No.712
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子どもを育てる家庭に対して金銭給付を行う
子ども手当(児童手当)の制度は、諸外国
においても、家族政策の最も重要な要素の一つを構成している。特に、「北欧モデル」と
いわれる、ユニバーサリズム(普遍主義)に立脚した高福祉・高負担の社会保障を構築し
てきた北欧諸国においては、第二次世界大戦後の比較的早い時期から、自国に居住する全
ての子どもを対象とした子ども手当の制度が導入され、発展を遂げてきた。ただし、その
具体的な制度設計については、各国間で多少の違いがある。