この「介護福祉研究」は、介護専門職の社会的地位を向上させるために、先進諸国の介護専門職の状況を調べよう・・という意図ではじめられています。
いまのところ、手がかりが薄いのです。
というのも、日本の「介護福祉士」という専門職にぴたり相応する資格はないようです。
これまでの調べで、
・ドイツのAltenpflegerが近い
・イギリスのsocial care という概念も参考になる
・養成課程では、デンマークのものが示唆をあたえてくれそうだ
・フィンランドの「日常生活支援士」というものも興味深い
といったことがわかっていますが
日本語の文献・資料は少ない
英語文献さえ少ないです。
それももっともで
日本の介護事情について考えてみると、
日本語による優れたブログがあって、そこに全国の介護現場からの意見・共感・質問・情報が飛びかっています。
仮に、外国の研究者が、日本の介護専門職に就いて研究しょうとしても
介護福祉士法の条文の英訳のようなものしかないので
日本語を読めなければ
実情を知るには遠いでしょう。
その逆のことを考えると
デンマーク語やフィンランド語で書かれた介護専門職のブログなどを
読む工夫こそ意味がありますね。
最近の検索エンジンの機能を活用して
すでに「笑わせてなんぼの介護福祉士」というブログでは、フィンランド語で書かれたものの概略をつかんでいますね。
この「介護福祉研究」では、
介護専門職のことを調べるのに、その国々の社会や文化を広く知って、その中で介護の問題も考えたいという発想で間口を広げたテーマをフォローしています。
そのいい例が
・日本の「介護支援専門員」に相当する業務というか(研修受講)資格は日本以外にはない
・日本の成年後見制度は、諸外国に比較して格段に遅れているようだ
といったテーマも介護専門職の問題と関連してきます。
それはともかく
残り時間が少なくなり(定年まであと1年半)
そろそろ
手元の情報を点検して
多少は取捨選択していこうとしています。