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P 3454 第3490号の解答

「坂之上の昼下がり」第3490号の解答です。

解答は、順に、3 2 3 です。
何れも、第21回の出題。(問題82 問題83 問題86)です。問題文を再掲しました。

問題1 地域包括支援センターが行う包括的・継続的マネジメント支援事業に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 包括的・継続的マネジメント支援事業は、要介護状態等となるおそれの高い高齢者が、要介護状態等となることを予防するための事業をさす。
2 老人クラブなどの地域における社会資源の活用までは期待されていないが、医療機関を含めた関係機関と地域の介護支援専門員間の連携支援が求められている。
3 地域の介護支援専門員の資質向上のため、事例検討会や研修の実施、制度や政策等に関する情報提供等を行う。
4 介護支援専門員の日常的な業務の円滑な実施を支援する介護支援専門員のネットワーク構築は、専ら、介護支援専門員協議会が担うことになっている。
5 支援困難事例については、関係機関との連携の下、地域包括支援センター運営協議会に諮り、具体的な支援方針を検討し、指導助言を行う。

コメント
1 これは、「介護予防マネジメント事業」では?
2 「社会資源の活用までは期待されていないが」が変です。
4 「専ら、」がおかしいです。
5 地域包括支援センター運営協議会の所掌事務が別途示されています。
というわけで、
3 が正解
            *          *         *

問題2 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 認知症高齢者に見られる症状や行動の判定は、複数回の検査結果をもとに平均値をとることになっている。
2 認知症高齢者ケアの方針の作成は、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準と障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)の判定の双方を必要とする。
3 何らかの認知症の症状や行動を有するが、一人で在宅生活を行っている人の場合は、日常生活自立度判定基準には該当しない。
4 夜間を中心として日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、介護を必要とする場合はⅡbのランクと判断される。
5 著しい精神症状や周辺症状あるいは重度な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする場合はⅢbのランクと判断される。

コメント
この問題は、2つの判定基準を知らないと解けません。
3 在宅の場合は、Ⅰに
4 Ⅱb→Ⅲb
5 Ⅲb→M
正解:2 

           *         *          *

問題3 高齢者福祉政策に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 老人福祉法は、人口の高齢化率が7%を超えて我が国が高齢化社会に入った1960年代に制定された。
2 高齢社会対策基本法(平成7年制定)に基づき、厚生労働大臣を長とする高齢社会対策会議において、高齢社会対策大綱の案が毎年作成される。
3 「ゴールドプラン」を改定して作成された「新ゴールドプラン」(平成6年)では、「利用者本位・自立支援」が基本理念の一つとして提示された。
4 「新ゴールドプラン」の後に作成された「ゴールドプラン21」(平成11年)では、介護保険制度実施10年後のサービス目標が設定されている。
5 平成17年の介護保険法の改正により、要支援者に対する予防給付が新たな給付として導入された。

コメント
我が国における老人福祉政策の歴史など基本的な事項を聞いています。
1 7%を超えたのは、1970年(昭和45年)だった。
2 会議の長は、(厚生労働大臣ではなく)内閣総理大臣である。
大綱の案の作成は毎年ではない。(基本法第6条)年次報告は、毎年。(同法第8条)
4 目標値は、2004年度(平成16年度)に設定されていた。
5 これは難しいというか、「ひっかけ」問題のようですね。
たしかに、平成17年の介護保険法の改正によって「介護予防」の規定が盛り込まれていますが、当初法においても「予防給付」という概念はあった。(第52条)
というわけで、消去法で、3が残りますが、
「新ゴールドプラン」の4つの基本理念の冒頭に「利用者本位・自立支援」があげられています。
→正解 3。
by jpflege | 2010-01-26 05:42 | 820 Ex. SW
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