【きっかけ】
この本は、本屋さんで何度かたち読みしていましたが「買う」決意をしたのは、MSW Lab Blogブログの紹介(2009.08.12)をみたからです。
というのも、広井良典の著作は、これまでも「坂之上の昼下がり」でも取り上げてきたのですが、広井氏に対しては否定的な研究者も多いようなのです。
ともかくも、この本は広井氏自身、「大きな節目になっている」(p.291)というだけあって、これまでの氏の理論というか枠組みの総集編となっている。
【本書の構成】
ちくま新書のサイトから。
コミュニテイを問いなおす
【書評・読後感】
第1刷発行は、2009.08.1検索して見ると、過去の関連の著作をはじめ相当数の書評・読後感がでています。
研究と講義の補足メモ
さいたまCo-Work研究会の「協同の発見」No.140 (2004.03)pp.4-19
「定常型社会の新しい仕事と働く方」は、講演全文をアップしています。
協同の発見
【私の感想】
・p159 政府という意味での「公」の役割がなお脆弱
→十分に強大すぎたというのが実態では?
・p187 アメリカの都市と日本の違い
→同感。両社会の構造の違いを無視して現象だけ取り入れてしまった誤り
・p212 ケアの3段階
→興味ある概念。とくに、第3段階。
*概念図で重要なのは、以下の3つ
・p119 福祉政策と都市政策の関連(国際比較)
・p157 公ー共ー私 をめぐる構造変化
・p266 人類史の中の「定常型社会」